そろそろしっかりと予防医療を考えてあげなきゃね😊
日に日にやんちゃぶりが増していく子猫たち。
保護ハウス内を所狭しと走り回るようになってきた。
順調に体重も増え、身体もほんの少し大きくなった。
ハウス内を掃除する私の腕を競うようによじ登ってくる子猫たちの爪痕がしっかりと残るほど力がついたようだ。
ボロボロの手指と傷だらけの腕・・・
ボロボロはさておき✋
『傷だらけの〇〇』は猫のいる家では『あるある』じゃないかな(笑)
保護日から数日後に動物病院を受診した際、 ノミ駆除薬や消化管寄生虫駆除薬は実施したが、鼻水など体調面に不安があったため一部の予防医療は後回しにした。
あれから3匹とも順調にすくすくと育ち、体重の増加具合や体調も良好。
後回しにしていた予防医療『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』『不妊(去勢)手術』の実施を検討することにした。


答えが知りたいのなら自分で調べなきゃダメだよね💻🖱️
『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』『不妊(去勢)手術』
そもそも、これら3項目は保護主が勝手に実施してもいいのだろうか?
正直なところ、子猫たちを保護すると決めたときにここまでするとは考えていなかった。
というのも、1カ月くらいでみんな里親が決まり、保護ハウスから卒業していくと予想していたからだ。
里親募集をはじめてまだ1か月くらいだし、もうしばらく様子を見てもいいのかな?と思ったりもしたが保護中に何があるかわからない。
どんなに気を付けても『万が一』はある。
感染症は目に見えないし、こちらの都合で待ってはくれない。
そして子猫たちの成長も止まることはない。
保護して世話をしているからには、適切な時期にしっかりとケアしてあげたいと思う気持ちのほうが強かった。
では、これら3項目を実施するとして費用はどうすればいいのだろう?
保護主が100%負担するものなのかな🤔
う~ん・・・🤔🤔🤔
いくら考えても答えがでるはずもない。
そりゃそうだ😫
私は保護猫・譲渡活動について『無知』なのだ。
猫を保護して里親を探すまでの流れやルール(マニュアル?)について、無知のまま行動した私。
さすがに雑すぎるし、楽観的も甚だしい。
自分でろくに調べもせずに経験者である知人Mさんばかりを頼っていた自分が恥ずかしくなった。
今回の『予防医療3項目』については知人Mさんは頼れない。
知人Mさんの場合は、保護した子猫がまだ生後1,2か月くらいで、ワクチン等はせずに里親が決まった。
彼女が実施・経験していない3項目について尋ねても困らせるだけだ。
恥ずかしながら、保護から1カ月経ってはじめて『保護猫・里親募集についての情報』を自分で集めてみた。
驚きと納得の情報をGET!知りたいことの答えがあった!
保護猫活動をしている知り合いがいないため、インターネットで『 沖縄 保護猫 譲渡 』で検索してみた。
まず、こんな小さな島に多くの保護団体があることに衝撃を受ける😮
さらには、自宅のある市内には個人的に保護猫活動をしている人たちが数人いることに驚いた。
「ぜひ話を聞きたい」「いろいろ教えてほしい」と思い、検索ワードをいろいろ変えて彼ら(彼女ら?)のホームページ的なものを探すが連絡先が探せなかった。
う~ん、残念😫
目当ての個人活動家たちへのアクセスは諦めて、ホームページ内に知りたい情報があった保護団体やWebライターの保護猫活動についての記事を参考にさせてもらった。
基本的に食事やトイレ用品など日常生活に必要な物品についての費用は、団体の運営費や寄付金によって賄れているらしい。
保護猫の譲渡は生体売買ではないのでもちろん生体自体に費用はかからない。
ただし、ワクチンなどの予防医療に関しては『譲渡費用』として譲受者(里親)の負担としていた。
団体や活動家によって名称が違うこともあり『譲渡費用』ではなく『寄付金』と称するところもあった。
金額も全国共通というわけではなく、各団体によって異なる。
異なる理由は、おそらく動物病院がヒト医療と違って『自由診療』だからだろう。
診療料金の設定は各動物病院がそれぞれ定めることになっているため、初診料をはじめとするすべての診療項目が動物病院によって異なる。
そのため、団体がどこの動物病院を利用しているかで金額が異なるのだと思う。
数か所の団体のホームページを閲覧したところ、譲渡費用の相場は3万円から6万円程度という情報を得た。
『保護猫』という言葉の持つイメージから、この譲渡費用を見ると高いと思う人もいるかもしれない。
どう受け取るかは人それぞれなので私がどうこう言えるものでもないのだが。
しかし冷静に考えると譲渡費用の相場の額に納得がいく人も多いと思う。
もし自分で野良猫を保護して、自分のペットにするために動物病院を利用すると結局は同じような金額がかかる。
先住ペットがいて動物病院を利用したことがある人からすると、『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』『不妊手術』にかかった金額(譲渡費用)が3万円から6万円というのは『相場』だと納得するだろう。
愛猫たちの不妊手術で動物病院を利用した私も実際に「確かに相場だな」と思ったもん(笑)
『懐に優しいTNR専門病院』と『信頼を寄せるかかりつけの動物病院』選択するのは・・・
これまで子猫たちの世話と自分の投稿にばかり気を取られて、他の募集者の投稿記事を見ることがなかった。
これといった理由はないけど、なんとなく「見てはいけない」と思っていた。
だが、予防医療を実施するにあたり、どうしても個人保護活動家たちがどのようにしているのかも知りたかったので、自分の記事の前後に投稿されている記事を勝手に閲覧させてもらった。
里親希望者でもない上に、不純な動機で彼らの投稿記事を閲覧することを大変申し訳なく思ったが、許可を得る術がないのでどうしようもない😥
投稿者のプロフィールに『個人で活動している』と記載している人の記事を中心に閲覧した。
里親募集サイトには毎日のように『里親募集』の記事が投稿されている。
私が初めて投稿したのが2023年の11月下旬。
それから12月中旬までの約1カ月の間に、続々と新規の記事が投稿されていた。
私の投稿した記事を見るにはかなりスクロールしないとたどりつけないほどだった。
その事実に驚いたが、とりあえずは閲覧目的の『』について確認する。
3カ月以上の子猫はほとんどが『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』を済ませていた。
ワクチンについては3種混合の接種が多かったが、中には何種と書かず『ワクチン接種済』とだけ書いている記事もあった。
月齢が5か月以上の場合は上記2項目に加えて『不妊手術』も済ませている猫が多かった。
しかしいずれの記事も、3項目にかかった具体的な金額は書かれていなかった。
だが😮!
閲覧していた記事の中に「子猫は保護して里親を探し、母猫はTNRをして見守る」と記載されている記事を見つけ、テンション⤴⤴⤴
私の状況と似ている!
てか、同じじゃない?
もしかしてほとんどの投稿者がTNR専門病院を利用している???
TNR専門病院を利用しているとすれば譲渡費用は動物病院よりだいぶ安くなるだろう。
ほんの少しだけ、余談になるが・・・
実は子猫たちの里親募集をするのとほぼ同時期に、子猫たちの母親の不妊手術をTNR専門病院でしてもらった。
愛犬・愛猫たちでお世話になっているかかりつけの動物病院はあるが、母猫は人馴れしていなかったのでかかりつけの動物病院での手術は無理だと判断した。
だが彼女の不妊手術は急ぐ必要があり※、TNRをして一旦様子を見ることにして、子猫たちの里親探しを優先することにしたのだ。
(※理由は「プロローグ」に書いています)
人生で初めてTNR専門病院を利用するので、手術前にホームページで野良猫の捕獲の仕方や術前術後の注意点、各種料金等を一通り確認した。
なので、TNR専門病院が動物病院よりも低料金なのはすでに知っていた。
TNR専門病院の利用については少々迷った🤔
TNR専門病院だと費用が抑えられることはすでに知っているし経験済。
譲渡費用はなるべく抑えたほうが保護主・里親希望者双方にとってもwin-winなのは言うまでもない。
手術後はリターン( TNRの『R』)をせずに里親を探すのだが、それでもTNR専門病院を利用していいのだろうか?
子猫たちはまだ手術適応月齢ではないので、ワクチンのみでもしてもらえるのだろうか?
この2点についてTNR専門病院に聞くのが手っ取り早いが、結局は聞かなかった。
私にはもう1点、TNR専門病院の利用について迷う理由があった。
私の愛犬・愛猫たちにはかかりつけの動物病院がある。
彼らの健康管理でとてもお世話になっているし、これまでに生命の危機を救ってもらった愛猫も何匹かいることもあって、かりつけの動物病院には全幅の信頼を寄せている。
かかりつけの動物病院をスルーしてTNR専門病院を利用することにためらいがあった。
う~ん🤔
もしかしたら、私が事を深く捉えすぎているのかもしれない。
『保護主が信頼しているところに検査や手術を任せる』
そう考えていいのではないだろうか?
TNR専門病院を利用している人はそこに信頼を寄せているからTNR専門病院を選択した。
ならば、私は信頼しているかかりつけの動物病院でお願いするのがベストな選択だ。
よし!悩み解決👍
お待たせしました😌 後回しにしていた予防医療をしようね💉
いろいろと調べ、悩んだり迷ったりしているうちに7日間も経過していた。
気づけばもう12月下旬にさしかかろうとしていた。
年末年始はかかりつけの動物病院が休みに入る。
今年中に『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』だけでも済ませておきたいと思い、3匹を連れて動物病院に向かった。
急げーッ🚗💨💨💨!
保護ハウスを出発して15分程、子猫たちとドライブ。
かかかりつけの動物病院に到着。
診察室に通され、子猫たちから順に診察をしてもらった。
相変わらずの人見知り🤣
診察台の上ではさすがに隠れられないと覚悟をしたのか、素直に検温や聴診を受けていた。
FeLV/FIV検査のため、子猫2匹が処置室に連れていかれた。
検査結果が陰性であればそのままワクチンを接種してもらうことにした。
検査代はTNR専門病院と大差はなく、ワクチンも3種ならば差額は大きくはなかったが、いずれも動物病院が若干高めではあった。
里親希望の条件に『完全室内飼育』と記載しているので、3種混合ワクチンでも十分なのかもしれないが、念のため『5種混合』にしてあげたいと思った。
だが、5種混合ワクチンが何かしらの理由(詳しくは聞かなかった)で入荷待ちの状態らしく、結果的に4種混合ワクチンを接種してもらった。
兄はちだけが診察室に残り、獣医師が健康チェックをする。
オス猫なので自然と去勢手術の話になった。
兄はちは12月で生後6か月になった。
一般的に不妊手術適応の月齢で、タマタマはすでに立派に成長していた😅
幸いにもまだ発情傾向はなく、尿スプレーによるマーキングは見られなかった。
獣医師に私が懸念していたことをピンポイントで指摘される。
👨🦱獣医師:
「手術するのであればなるべく早めがいいね。月齢的には尿スプレーがいつ始まってもおかしくない 。スプレーをしてしまってから手術をしても行為が治まらない症例もあるよ 」
🐷私:
「そうですよね。早めにしてあげなきゃですよね。直近で手術の予約がとれるのはいつですか?」
👨🦱獣医:「🐷さんの都合が良ければ今日でもいいよ👌今日、空いてるよ👍」
私の質問に獣医師から驚きの答えが返ってきた。
というのも、かかりつけの動物病院はSNSや口コミでも結構評判が良く、患者(ペット&飼い主)さんが途切れることがなかなかない。
『たまたま空いていた予定』
ちょっとドラマティックな言い方をすればこんな感じだろうか😆
今日、ここで手術をすることはあらかじめ運命として決まっていたんだ
今日この日を迎えるには7日間経過する必要があったんだ
だから7日間も悩んだのかぁ😮
本来はワクチンを済ませてから手術をするところを譲渡前提の保護ということを考慮してくれて、兄はちだけ『FeLV/FIV検査』『混合ワクチン』『不妊(去勢)手術』を1泊2日でしてもらえることになった。
「明日、迎えにいくからね」
兄はちにそう告げて、子猫2匹と一緒に保護ハウスに帰った。
兄はちのいないキャリーケースはすごく軽かった。

大切な存在だからこそ、後悔しない選択をしたんだ
翌日、子猫たちの世話を済ませ、動物病院に兄はちを迎えに行った。
人見知りのせいなのか?
それとも大事なタマタマを取られてしまったせいなのか(笑)?
少し元気がないように感じた。
手術が終始問題なく行われたこと、FeLV/FIV検査が陰性だったこと、4種混合ワクチンも済ませたことの報告を受け、3日間は抗生剤を飲ませるようにと指示された。
私と獣医師が話をしている間も兄はちはキャリーケース内で音もたてずに身を潜めていた。
会計を済ませ、駐車場に向かう。
車に乗り込むとそれまでずっと静かにしていた兄はちが甘えた声で鳴き始めた。
「やっぱ、人見知りで元気がないように見えたんだ😅」
車を出す前にキャリーケースの扉を開けて、しばらく甘えさせてから保護ハウスに戻った。
ところで、気になる費用はというと・・・
あは😅
兄はちだけでTNR専門病院の2倍はかかった😓
TNR専門病院よりも高額なので、『譲渡費用』として提示するともしかしたら里親希望者が現れないかもしれない。
一抹の不安は拭えないが、それでもかかりつけの動物病院でしてもらったことに後悔はない。
私にとって、もはや子猫たちは愛犬・愛猫たちと同じくらい大切な存在だ。
だからこそ後悔しないよう、かかりつけの動物病院を選択をした。
不安は拭えないけど、諦めているわけではない。
今後、私と同じ価値観の人が里親希望者として現れるかもしれない。
「費用は問わない、このコ(兄はち)がいいんだ」と言ってくれる希望者が現れるかもしれない。
兄はちにそのご縁が巡ってくることを切に願うだけだ。

🥰体験記を始めから読みたい方はこちら:「 プロローグ 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu/
🥰続きを読みたい方はこちらへどうぞ:
⑫「 2023年も残り数日なのに⁉ココで第2・第3の矢を放つ 編 」
https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu-12/
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