昼寝をしない猫・暖
職場組に属する暖は私が勤める会社の事務所で暮らしている。
そもそも、暖はその職場の倉庫で生まれた。
子猫時代に大病を患い、1歳まで生きられないかもしれないと獣医師に言われていた暖は、今年、無事に4歳になった🎉
立派な『シャムシャム詐欺』の男の子である🤭
そんな暖は幼い頃からなかなか昼寝をしない猫だった。
何がしたいのか🤔
何を求めているのか🤔
他の猫たちが昼寝中も、事務所内を延々とウロウロするのが暖の日常だった。
日中、全く眠気がなく、暇を持て余してウロウロしているのならさほど心配もしないが、どうもそうではないらしい。
全く眠気がないわけではないらしく、実際にはウトウトしていることもよくある。
だがすぐに「はっ」と何かに気づいて目を開く。
そして耳がまるで痙攣しているかのように前方・後方・横向きとしきりに動くのだ。
おそらく『音の出所』を探しているのだろう。
暖は音が気になって眠れないのだ。
「眠いなら眠ればいいのに」
「お昼寝も猫の仕事だよ」
ほぼ毎日、私や上司にそう言われていた。
眠そうなのになかなか寝ない暖を見ていると何だか切ない気持ちになってしょうがない。
何とかしてあげたいが、どうしていいかわからずにただ見守るしかなかった。
猫の睡眠は人間の睡眠習慣とは違い、短いレム睡眠とごくわずかなノンレム睡眠を細切れのようにとる。
人間のようにガッツリ睡眠、ガッツリ覚醒というものではない。
それでも猫は1日に12時間から16時間くらいは睡眠をとると言われている。
短い睡眠時間の合計がそうなるのだろう💤
ならば暖の『ウトウト』も睡眠として考えていいのだろうか?
う~ん・・・🤔
暖のウトウトは1分にもみたないほど短い。
私にはどうしてもそれが『睡眠』とは思えない。
他のコたちは各々好きな場所で30分以上のガッツリめの昼寝をする。
現(職場組・最年少小僧)に至っては昼寝のために自らハウス(自分の部屋)することもある。
本当は暖もみんなのようにガッツリ昼寝をしたいはず。
私にはそう思えてならない。
1分弱のウトウトでは睡眠欲求は満たされていないだろう。
眠りたいのに眠れない・・・
眠れない原因は暖の神経質で怖がりな性格と『音』が関係していると私は考えている🤔

苦手な音・平気な音がある
暖は音にも敏感な猫だ。
暖が苦手な音をリストアップするとこうなる。
- トラックの走行音⇒重く響く音と路面の凹凸部分を通るときの「プシュ」または「ガタン」
- ゴミ収集車(塵芥車)の音⇒投入口にゴミをいれたときに聞こえる音、ゴミが回転する音?
- 花火・雷⇒コレは暖に限らず、ほとんどのペットが苦手じゃない?
- 人の話し声⇒知らない人の話し声、でもラジオやテレビはなぜか平気
これだけ音に敏感なら、救急車等のサイレンや自治体のアナウンス、時刻を知らせるチャイム(メロディ)なども苦手かと思われそうだが意外とそれらは平気らしい。(不思議~😮)
生活環境内全ての音が苦手ではなくて良かったとつくづく思う。
花火や雷は季節や天候が関係してくるので日常的に毎日聞こえてくる音ではないのが救いだ。
問題は大型車の走行音と人の話し声だ😨
走行音が苦手な暖
職場は比較的交通量の多い地域にあり、国道が近いこともあってトラックなどの大型車の走行音は毎日聞こえる。
事務所の窓を閉めれば多少は音は軽減されるかもしれないが、窓部分に出窓をDIYしており、 他の猫たちが日向ぼっこを楽しむため閉め切るわけにもいかない😓
新型コロナ蔓延以降、換気のために日中は窓を閉め切らないようにしていることもある。
窓が開いているので当然、外の音は通常の音量で聞こえてくる。
デスク下やソファーでウトウトしても、苦手な大型車の走行音が聞こえてくるとビクッとして起きてしまう。
起きるだけならまだしも隠れ場所を探して逃げ回るので不憫でならない。
困ったもんだ😵
大型車の走行音やゴミ収集車の出す音については、もしかしたらふく(職場組・警備犬)の影響もあるかもしれない。
ふくの苦手な音トップ3が大型車の音・雷・花火なのだ。
これらの音がするとふくはソファーの下に潜りこんだり、小刻みに震えたりする。
音に怯えるふくの姿を暖は小さい頃から見ていたので、もしかしたらそれをマネして苦手になってしまったのだろうか?
あるいは「この音は怖いものなんだ」と学習してしまったのだろうか?
人の話し声が嫌いな暖
人の話し声については、苦手というより『嫌い』なんだと思う。
ラジオやテレビの話し声は平気なのに、なぜか事務所の外から聞こえてくる話し声に強く反応する。
双方の違いは何か・・・
思い当たるのは「室内か、外か」ということだ。
ラジオやテレビは室内で発生している音だ。
放送番組によって不特定多数の声が聞こえるはずだが、これらの声が聞こえても逃げたり隠れたりしない。
おそらく暖にとって、自分のテリトリーである室内(事務所)で発生している音は生活音の一部として認識していてさほど気にならないのだろう。
人間でいうBGMみたいな感覚なのかもしれない🤔
一方、外から話し声が聞こえてくると、「隠れなきゃ💦」と室内をウロウロし始める。
おもちゃで遊んでいる最中に聞こえるとウロウロするのではなく、フリーズすることもある。
フリーズするときはおそらく葛藤しているのだろう。
遊びたいけど隠れたい~💦
隠れたいけど遊びたい~💦
そんな姿を見ているとやはり不憫でならない😓
近くに学校や保育園があるため、学生や子供たちのキャッキャした声がほぼ毎日聞こえる。
特に散歩中の園児の声が聞こえてくると、それはもう一目散に逃げ隠れする😫
もしかしたら女性や子供の高い声が嫌いなの?
そう思って観察していると、どうやらそれも違うようだ。
携帯電話で話しながら通り過ぎる男性の声や配送業者の挨拶にも反応する。
年齢・性別問わず、外から聞こえてくる話し声全般が嫌いなようだ。
この『外から聞こえる人の話し声が嫌い』以上に嫌いなのが『来客』だ。
来客のあったある日、私は衝撃のシーンを目の当たりにする。
(ちょっと大げさかな😅?)
それってブーイング?
ある日、来客の予定があったので事前に愛猫たちを各々の部屋にハウスした。
グルーミングしたり、ボーっとしたりと各自ゆったりと過ごしていた。
コンコン🤌
来客が入り口のドアをノックした瞬間にプチパニック状態になる暖。
とにかくその場から逃げたくて、隠れたくて、ハウス内を駆け回る。
これでもかというくらい身を屈めて、隠れる場所を必死に探す。
隠れる場所が見つからないと気付いた暖は、次にハウスからの脱出を試みた。
ハウスのドアを「開けろー!」と手で必死にカシカシと搔きまくる。
脱出も叶わないと気付いた暖は、最終的に床面に敷いているタオルやマットの下に潜りこんで縮こまってしまった。

得策と思っていた『ハウス作戦』は見事に失敗した。
これがきっかけでハウスを嫌いになっても困るのでこの作戦は早々に中止にした。
災害時など万が一のことを考えると、本当はハウスで待機できるようになるのが理想なんだけどね😓
実はこの時、私は暖のブーイングのような声を聞いた。
ニャーでもミャーでもない、もちろんシャーでもない。
初めて聞く声だった。
文字にするとしたら「ぬ”~」「ん”~」のような感じで、ボヤキのような小さな声だった。 想像してアテレコするとしたら・・・
「何だよ💢 誰だよ💢 もーっ💢」
みたいな感じかな🤭
それ以来、来客時には決まって何かをボヤキながら隠れる場所を探している。
人見知りからくる行動だと思うが、ここまでくると逆に『個性』として認めてあげたい気もするが😅
ストレスを感じていることは間違いないので、音や人見知りを克服するサポートやストレス緩和になるような策を今後もリサーチしていこうと思っている。
おぉ!ついに😆?
そんな神経質で人見知りの暖に変化が見られたのは2024年の夏だった。
確実な日付は覚えていないが、確か誕生日(8月24日)を過ぎた頃だったと思う。
私のデスクの近くに人間・犬猫共用のソファーがある。
いつもはそこでふく(職場組・警備犬)が寝ていたり、現(職場組・最年少小僧)がボーっとしているのだが、その日は暖がいた。
その姿に思わずスマホを向ける。
あの暖が寝ていたのだ。
少しの物音でも目を覚ましてしまうので、室内履きを脱ぎ、靴下のままそっと近づいた。
「おぉ~!寝ているじゃないか🥹!」
私の接近に目を覚ますことなく、暖の寝姿を写真に収めることができた。
それから30分程、暖はソファーで寝ていた。


この日を境に、昼寝する暖の姿を見ることが増えた。
ソファーで寝ているときもあれば、棚の上で寝ていることもある。
カタログ等を収納している棚は窓に隣接していて、窓が開いていれば当然、外の音が聞こえてくる。
さすがに大型車の通過時や人の声がするときにそこで寝ることはないが、気になる音・声さえしなければそこでも寝るようになった。


何がきっかけで昼寝ができるようになったのか🤔
正直なところ、わからない😅
もしかしたら、4歳になったことで強い大人の猫になったのかもしれないね😉


それにしても・・・
寝顔が残念すぎるね、暖🤣
でもそれがまたかわいいんだよ、私にとってはね🥰
🤩暖の別の話を読みたい方はこちらをどうぞ
「シャムシャム詐欺の兄弟が無事に4歳になりました。親愛なる温と暖へ贈ることば」https://jihonaen.conohawing.com/on-dan-4th-birthday/
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