しろみの備忘録:2025年6月・細菌性肝炎疑い(前編)

白い猫と肝臓のイラスト しろみ・細菌性肝炎疑い

愛犬・愛猫たちの備忘録は疾患ごとに「はじめに」というプロローグからはじまります。
プロローグの内容は同じなので一度読まれた方は、別の備忘録の『はじめに』をスキップしても結構です。

もちろん、都度読んでいただいてもかまいません😊

はじめに

2024年2月、愛犬・愛猫たちのストーリーを記録と記憶に残していくためにブログをはじめました。
日頃のちょっとした出来事や虹の橋在住の愛猫たちとの思い出話がメインですが、私にはもうひとつ、ブログに残しておきたいことがあります。
それは彼らの既往症や疾病の記録です。
完治した病気、継続中の病気、あるいは残念な結果になってしまったこともあります。
ですがそれも彼らの生きてきた証です。
彼らの生きてきたストーリーなのです。
私は彼らの飼い主として、家族として、そのストーリーを決して忘れてはいけない。
そのための『備忘録』であり、アウトプットすることで誰かと、誰かの大切なペットの役に立つ『備忘録』でもありたいと思っています。

私の大切な愛犬・愛猫たちのストーリーと看護ケア中に私が感じたこと、あるいは後悔してやまない失敗談さえも、いつかあなたとあなたの大切なペットの一助となれれば幸いです。

これより本編がはじまります

「ずっと吐いている」と言われても💦

2025年6月某日。
仕事から帰宅すると、家族から「しろみがずっと吐いている」と報告された。
「ずっと」というワードに不安を感じ、どこかでぐったりしているのではないかと辺りを見渡してしろみを探す。

リビングにも縁側にもいない・・・
あ!
この時間ならいつも昼寝しているから寝室かも?

推理は見事に的中。
寝室のベッドの上にいるのを見つけた。

「いる⁉」

いや、ふんぞりかえって寝てますが😅
調子が悪くて寝ているのであればヘソ天はしないような気がするのだが・・・

そんな姿を見ていると本当に体調が悪いのか信じ難いのだが、「何度も吐いていた」のは確からしい。
吐いた時間や回数、嘔吐物の様子を家族に尋ねるが、嘔吐物の処理や清掃が大変だったそうで記憶があいまいだった。
詳しいことを知らないまま動物病院に連れて行ったとしても、吐いた時の状況が伝えられない上に、獣医師の知りたいことにも答えられず困らせてしまうだろう。
しかも、体調不良に見えないし😓

一旦、落ち着いてこれからどうするかを考えた。

帰宅後、私自身はしろみが吐いている姿を見ていない。
えにしのように持病(糖尿病)があれば、すぐにでもかかりつけ獣医に相談するのだが・・・

かかりつけ獣医の受付終了は18時30分。
時すでに17時30分。
自宅からの病院までは30分程かかるので、受診するのであれば18時には出発しなくてはならない。

ただ様子を見るだけで何もせずに30分間を過ごすよりはと、食欲があるかどうかをチェックすることにした。
普段、食べたことのないウェットフードを少し温めて香りを強めてからおすすめしてみた。

・・・😶

寝ていたはずのしろみはムクッと起き上がり、ぺろりとたいらげた。
食欲はあるようで少し安心した。
それからしばらく様子を見ていたが、吐くこともなく、ルーティーンの自宅パトロールを始めたので緊急性はないと判断し、一晩様子を見ることにした。

うん、病院へ連れて行こう!

それから20時、22時と時間が経っても吐くこともなく、また調子が悪そうな振る舞いもなかった。
一過性の嘔吐かな🤔?
なんて考えていた矢先の23時。
静まり返ったキッチンに異音が響き渡った。

ケッ !
ンケッ !
ケコッ !
ぇぇぇぇーッ

吐きましたorz
しかも結構ガッツリと😱

嘔吐物を確認すると、そのほとんどが消化中のフードだった。
胃酸も少しは見られたが、毛玉もなく、胆汁も混じってはいなかった。
何か異物が混じってないかも確認したが、それもない。

やはり一過性の嘔吐なのだろうか?
まさかの食べすぎか?
でも下痢や軟便ではないから、その辺は問題なさそうだし・・・

その後、朝まで様子を見たが吐いたのは1回だけ。
当のしろみはいつもと変わらない様子ではあった。
変わったのは私の考えだった。
時間が経つにつれて不安になってきたのだ。
前日の日中に繰り返し吐いていたこと、年齢が9歳であること、そして肥満猫であることを考えて、念のため病院に連れて行くことにした。

念のため、とは?
それは『糖尿病』の発症を危惧したからだ。
8年前、えにしが糖尿病と診断を受けたときの症状も嘔吐だった。

猫の糖尿病の発症リスクを高める要因として肥満や加齢等がある。
しかも去勢手術済の雄猫に多いとも言われている。
いずれの要因もしろみに当てはまると思うと、居ても立ってもいられなくなったのだ。

しろみを病院に連れて行くためにキャリーケースを準備していると、えにしがソワソワし出した。
自分が連れて行かれると思ったのだろう🤭
慌てて寝床に潜り込んだ。

「ふふふ🤭違うよ。今日はえにしはお留守番☝️」

そう言ってキャリーケースの扉を閉めて見せると少し安心したようで、寝床からひょっこりと顔を出した。
夜通し不安な気持ちでいただけに、出かける前にえにしのひょっこりはんで少しほっこりできてよかった😊

しろみ、猫生初の血液検査

えにしと違い、これまでに大きな病気やケガをしたことがないしろみにとって、動物病院の受診はかなり久しぶりだった。
当然、キャリーケースに入ることも、車で移動することも久しぶりだ。
移動中、それはもう鳴きまくる💦
ニャーニャー声をBGMに運転することおよそ30分。
動物病院に到着する頃にはしろみは鳴き止んでいた。
おそらく疲れたのだろう。

カゴの中の白い猫
どことなく、ちょっと怒ってるような顔つきのしろみ

受付を済ませ、さほど待つことなく診察室から声がかかった。
今回、しろみを診てくれたのは院長先生だった。

家族から聞いていた様子や夜中に嘔吐したことを伝える。
加えて、「糖尿病だったら・・・」という不安な思いがあることも伝えた。

視診・触診では問題はなさそうだが、繰り返し吐くには何か原因があるだろうということで全身の状態を把握するために血液検査をすることになった。

2025年3月で9歳になったしろみ
人間だと色々と健康が気になる年齢(50歳くらい)だ。
そんな中年猫のしろみにとって、これが猫生で初の血液検査になる。

猫に限らず、犬だろうとウサギだろうと、動物は不調を顔に出さない。
もちろん、言葉にもしない。
診察台でおとなしく触診を受けるしろみはぶりんぶりんに太っていて、どちらかというと毛ヅヤも良いせいか、傍から見るとどこも悪くないように見えた。
それでも繰り返し吐く症状があったのは確かだ。
血液検査の結果がでるまでは不安でたまらなかった。

ドキドキの検査結果は・・・

血液検査の結果が出た。
院長先生の開口一番は「糖尿病の可能性はないよ」だった。
血球検査に異常値はなく、生化学検査も腎機能の低下や脱水を示す数値もなかった。
だが、肝臓パネル(GOT・GPT)の数値が高いので投薬治療を開始することになった。

院長先生
院長先生

細菌性の肝炎は、猫では一般的ではないけど否定はできないので、念のため抗生剤も出しておくね。

院長先生
院長先生

抗生剤を10日間、強肝剤を20日続けて、飲み終わる頃に再チェックしよっか。

ちなみに☝️
糖尿病の可能性が否定されたのは血液検査の結果だけではないとのこと。
症状が一時的な嘔吐のみで、ほかに多飲多尿や体重減少などの症状がないことも糖尿病の初期症状とは考えにくいということだった。

治る病気でよかった😌

『糖尿病の可能性はなく、肝炎疑い』ということに正直な気持ち、安心してしまった😅
肝炎も油断ならない病気であることは十分に分かっているのだが、糖尿病とは違って『治る病気』であることにまずは胸をなでおろした。

まだ治療法が決定したばかりで、投薬を始めていないのでさすがに「もう大丈夫」とは思っていなかった。
投薬治療が上手くいき、しろみが健康を取り戻すまでは油断してはならない。
投薬し忘れのないように、気を引き締めていかなくては

待合室で会計を待つ間、しろみはキャリーケースの中で大人しくしていた。
往路のときのように、車に乗り込むと鳴き始めるだろうと予想していたのだが・・・

あれ😯?
静かなんですけど?

車、病院、検査と、慣れないことづくしで疲れたのか。
あるいは出発前に一息入れたのが良かったのか。

真意は不明だが、自宅までの約30分、キャリーケースの中でしろみは全く鳴かなかった。

しろみの備忘録:2025年6月・細菌性肝炎疑い(後編)へつづく⇒準備中

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