子猫の里親募集体験記⑩: 子猫たちを感染症から守るボロボロの手🤲 編

子猫の里親募集体験記

私の中の期待感と不安感のバランス

Nさんご夫婦の面会をきっかけに改めて『ご縁』について考えた。
キャンセルあり、辞退ありと2回もご縁を結ぶことができなかったことは正直、すごく残念だった。
ただ、以前の自分とは違って激凹みはしなかった。
茶白の卒業があったからかもしれないが、自分の中の期待感と不安感のバランスがまだわずかに期待寄りに傾いていた。

ご縁を結ぶことができなかったことは誰が悪いわけでもなく、運がなかったわけでもない。
子猫たちのご縁の相手にまだ巡り会えていないだけ。
まだ巡り会えていない相手を見ようとして不安になるのはナンセンスだ。


そう考えるように意識して、期待寄りに傾いている心を保っていた。
そもそも
里親募集サイトに投稿してからまだほんの1カ月程度😅
諦めるには早いし、まず諦めることは出来ない。
これからどんどん問い合わせがきっと来る!
そのときに備えて、解決しなければならない問題があるじゃないか。


そう、『人見知り問題』だ。

人見知り克服と感染症予防、優先すべきはどちらだ?

面会時に子猫たちが見せた人見知りの激しさには私もすごく驚いた。
『シャーッ!』と発して唸ったり、『猫パンチ』ような攻撃や威嚇するような態度をとらなかったことがせめてもの救いだった。

世話全般を私ひとりでしてはいるが、子猫たちにとって『人間』は私だけではない。
彼らにとって顔見知りの『人間』は他にもいる。
保護ハウスが職場にあるのでスタッフたちを見ているし、職場に訪れるお客さんや業者さん等も合わせると不特定多数の人間を見ている。
それなのになぜそこまで強く人見知りするのだろう?

子猫たちの世話をしているのが私のみなのがいけないのだろうか。
ならば職場の上司に相談して、上司にも世話を手伝ってもらうか。
職場のスタッフにもどんどんスキンシップをとってもらうようにするか。

などなど、人見知りを克服するための策をいろいろと考えるが・・・

ちょっと待って✋
ちがうそうじゃない
私だけが世話をしているのには理由があったはずだ。


子猫たちは保護後は健康チェックとノミ駆除をしただけで、FeLV/FIV検査や混合ワクチン接種は未だしていない状態。
職場組の犬猫は予防医療を一通りしてはいるがそれでも油断は禁物だ。
予防しているからといって感染しないわけではない。
予防医療に不備がある子猫たちはなおさら感染症のリスクが高い。
一通りの予防医療を済ませるまでは、あらゆる感染症から子猫たちをしっかり守ってあげなくてはならない。

接触者が増えれば感染のリスクも高まる。
水平感染を防ぐためには世話をするのは極力ひとりにするべきだ。
人見知り克服のサポートもしてあげたいところだが、それよりも感染症予防の徹底を優先するべきだと判断した。


今は人見知りしていても、一緒に過ごしていくうちに緊張が解けて心をゆるしてくれるかもしれない。
もしかしたら、人見知りも子猫たちの個性として受け入れてくれる里親希望者が現れるかもしれない。

人見知りについてはそう考えることにした。
ならば私がするべきことは、保護主として、飼い主代理として、子猫たちの健康と生命を守ること。
子猫たちの世話はやはりワンオペでいくしかない😌
そのかわり、職場組の世話は上司がしてくれてとても助かった😅
ひたすら感謝です🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️

感染症に気をつけようとしている私をよそに、トイレ前で昼寝するはちわれコンビ

3つの感染経路予防策『持ち込まない』『持ち出さない』『拡げない』

保護当初から手指の消毒は徹底していた。
記憶に新しい、新型コロナウイルス感染症の予防対策で活躍した消毒液。
コロナが落ち着いた今でも、日常生活の習慣として引き続き使用している人も多いだろう。
私もそのうちのひとりだ。

子猫たちに触れる前に手洗いをして消毒。
子猫たちに触れた後に手洗いをして消毒。


これを一日に何度も繰り返す。
子猫たちの世話中に着ている服にも気を付けた。
被毛も感染源となりうる。
子猫たちと接触した後は念入りにコロコロ(粘着シート)していた。
理想は服を着替えることだが、さすがに子猫たちに触るたびに着替えることはできないので、勤務中は職場組の犬猫に触れないように心掛けた。

問題は自宅組だ・・・ 😥
さすがに自宅組の世話を上司にしてもらうわけにはいかないもんね💦

自宅には糖尿病の『えにし』がいる。
糖尿病患者(患畜)は易感染性らしい。
えにしに万が一のことがあってはいけない。
保護ハウスが職場にあるので、えにしが直接子猫たちと触れ合って感染することはない。
感染する原因があるとすれば『私』だ。
私を介して感染してしまったら私は一生、後悔の念に駆られるだろう。
そうならないためにも、帰宅前は特に念入りに手を洗い、消毒液をすり込んでいた。

帰宅したら真っ先に脱衣所で室内着に着替えて、脱いだ服は洗濯機にポイ。
そしてしっかり手洗いをして消毒。
保護日から毎日それを継続して1カ月、 私の手指はボロボロになった😅
どのくらいボロボロになったかというと・・・

スマホの指紋認証👆が出来なくなったwww


排泄物の処理やハウス内の掃除は、ゴム手袋や使い捨てのポリエチレン製の手袋を2枚重ねにしてやっていたが子猫たちには素手で触れていた。
感染症予防の観点からは触れるときも手袋を着用すべきなのかもしれないが、ヒトの肌のぬくもりや感触を直に感じてほしかったのであえて手袋類は着用しなかった。

ハンドクリームやローションでボロボロの手をケアすることもできたはずだが、あえてやらなかった。
素手で子猫たちに触れるということは手指を舐められる可能性もある。
仮に舐めさせないように接したとしても、ハンドクリーム等の付いた手で子猫たちに触れれば結局は被毛にも付く。
直接クリーム等を舐めなくても、グルーミングで被毛を飲み込むことで結果的にそれを体内に入れることになる。

ハンドケア用のクリームやローションの成分に猫が口にしてはいけないものが含まれていたら・・・

そう考えると怖くて使う気になれなかった。
成分を調べてから使うこともできたのかもしれないが、そこに時間や労力を使うよりも里親募集サイトに投稿した記事の修正や子猫たちのかわいいアピール写真を撮影することにより力を注ぎたかった。


ボロボロになった自分の手を見ても、変なところで楽観的な私は
皮膚はターンオーバーするから大丈夫👍♪
と余裕綽々だった😆

ブランケットにくるまれて爪切りしていたらウトウトしはじめた。すっげー眠そう(笑)
毎日のお顔キレイキレイタイムと動物病院で処方してもらった目薬で目ヤニと鼻水はすっかり治まった。
面会では人見知り炸裂していた兄はち。私の前では甘えん坊で、かまわないとすねてふてくされる。

🥰体験記を始めから読みたい方はこちら:「 プロローグ 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu/

🥰続きを読みたい方はこちら: ⑪「 保護猫・譲渡活動についての情報収集と予防医療 編 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu-11/

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