まずは保護ハウス設置場所の確保から
保護ハウスを作る前に解決しなくてはならない問題があった。
保護ハウスの設置場所、つまり保護期間中の子猫たちの居場所である。
自宅には4匹を保護するための空き部屋はない。
数時間程度の保護なら何とか工夫して狭いながらも保護スペースを作り出すことは可能だが、里親さんが決まるまで保護するとなると自宅での長時間の保護は厳しい。
私が仕事で留守にしている間に自宅組の猫たちとトラブルになっても困るし、
子猫たちは離乳しているとはいえまだまだ目が離せない月齢だった。
そもそも私の留守中に自宅組と保護猫たちのみにするわけにはいかない。
そうなると必然的に『仕事中もケアができる環境下での保護 』つまり『職場』となる。
だが職場も室内には職場組の猫たちがいるので新たに4匹分のスペースを確保することは難しい。
『きゅう※』の肝臓病が完治したとはいえ、環境変化によるストレスを与えることは好ましくないことも室内にハウスを作ることができない理由の一つだった。
( ※ きゅう = 職場組所属の猫 )
しかし職場には完全室内ではないが、壁あり・屋根ありの『ほぼ室内』といってもいい造りのデッキがある。
広さも4畳半は優にある。
そこに一時的に保護猫用のハウスを設置させてもらえないかと社長に頼んだ。
社長は大の動物好きで、快く許可してくれた。
しかも社長は「(ハウスを)作ろうか?」とも言ってくれたが、「一時的な保護なので大丈夫です♪」と簡単にお断りしてしまった。
のちに簡単に断ったことをすごく後悔することになるのだが、その話は後日改めて。
大きな白いカゴのような・・・保護ハウスの本体が完成
設置場所が決まり、早速どのような『保護ハウス』を作るかを考える。
こんなとき『CAD』を使えると便利だし、カッコいいのだろうけど・・・
悲しいかな、ソフトの存在は知っていても使い方がさっぱりわからない😅
そもそも 『IT オンチ』 なのだから、素直にアナログで『手書きの図面』を作成した。
( 以下、保護ハウスを「ハウス」とする )
小さいとはいえ、4匹が生活する場所なのである程度の広さが必要になる。
市販のケージを購入するか、ホームセンターで大きいワイヤーネットを購入するか、
どうしようかと悩んだが結局は100円ショップで揃えることにした。
そう決めた理由は『すぐに里親さんが見つかるから』という根拠のない自信があったこと。
それに、職場組の『現』を保護したときにも100円ショップのワイヤーネットでハウスを作った経験も100円ショップの商品で作ることにした決め手になった。
ハウス作りに必要なものを書き出し、仕事が半日の土曜日を利用して最寄りの100円ショップに足を運ぶ。
私よりも一足先に大量のワイヤーネットと猫用のトイレや猫じゃらしを購入している女性がいた。
時期的に子猫の保護が多いのだろう。
その女性が保護した猫(子猫かな?)がその方のお家のコになるのか、
それとも私のように里親さんを探す間の一時的な保護なのかはわからないけれど 、
いずれにしても「私も子猫たちのためにできることを頑張ろう」と励みになったことは確かだった。
100円ショップで必要なものを購入し、さっそく職場でハウス作りを始める。
猫は平屋よりも高さのあるハウスのほうが飼育環境としては好ましいが、子猫たちが小さいこともあり、世話がしやすいだろうと考えて平屋にすることにした。
購入したワイヤーネットは大きいサイズで60cm×42cm。
( 以下、「ネット」とする )
これがハウスの壁となり、床となり、天井となる。
なるべく広いハウスにしようとネットを組み合わせて結束バンドで固定していく。
ドア用はサイズを変えて、壁と少し重なるようにした。
開閉しやすいように少し緩めに結束バンドで固定。
いわゆる『蝶番』の代わりだ。
ドアロックとして使用するのは片手でも使用しやすい鉄砲ナスカン。
ドア用のネットはハウスの壁や天井と少し重なるようにしたので、
ロックをかけるときは壁や天井のネットとドア用のネットを重ねてナスカンをかける。
これが結構、しっかりとロックがかかる。
ドアはトイレの上と食器を置く場所、ハウスの中央上部の3か所に設けた。


すべてのパーツを組み立てるのに要した時間はおよそ2時間。
ハウス本体が完成した🎉
ハウスと言っても、まだ中に何も置いてないので大きな白いカゴ⬜にしか見えなかった💦
ハウス完成👍いよいよ保護へと動き出す
完成した本体の内部を仕上げる。
一応、『内装』って言ってもいいのかな(笑)?
床面には2種類の敷物を使用。
全体的にジョイントマットを敷き、トイレ周辺はヨガマットで掃除をしやすくした。
遊び場になるハウスの中央にはカーペットを敷いて保温性とクッション性を高めた。
トイレと食器は対角になるように離れて置き、寝床には大きな発泡スチロール製の蓋つきボックスを用意。
余談だけど・・・
この『発泡スチロール製の蓋つきボックス』というもの。
ホームセンターやインターネットでも購入できるが結構いいお値段がする。
最寄りのホームセンターには欲しいサイズのものがなかった。
インターネットで購入すると、沖縄なので送料が本体よりも高くついたり、到着までに1週間近くかかるものもある。
そこで思いついたのがスーパーの青果コーナー🍎🍏🍎
青果コーナーの担当さんが大きな発泡スチロールのボックスから野菜や果物を出して並べているのを思いだした。
しかもそのボックスは厚みが2cmくらいあってかなりしっかりしている。
最寄りのスーパーに足を運び、青果担当さんに事情を話してボックスを譲ってもらえないか相談した。
すると・・・なんと😆!
大きいボックス1つとひと回り小さいボックス2つ、計3つも譲ってもらえた。
なんてステキな青果担当さん♪
当時も何度もお礼を言ったけれど、今思い出してもお礼を言い足りないくらい感謝している。
と、余談はこれくらいにして。
床面、トイレ、寝床、食事スペースと生活環境の準備を済ませ、さらに爪とぎやおもちゃも自由に遊べるようにハウスの中に入れた。
我ながら短時間でよくここまでできたものだと自画自賛。
すべては100円ショップの品ぞろえのおかげなのに😋
ハウス、トイレ、寝床、食器(食事)、爪とぎにおもちゃ。
すべて整った。
さぁ! 保護しに行こう!
大きめのキャリーケージを抱えて車に乗り込み、子猫たちを保護するために居住地域へと向かった。


🥰体験記を始めから読みたい方はこちら:「 プロローグ 」
https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu/
🥰続きを読みたい方はこちら:③「 3匹の子猫と兄猫の確保 編 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu-3/
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