子猫の里親募集体験㉔ : 卒業生第4号『兄はち』のその後　編

卒業生たちのその後を綴る前に

弟たちの家猫デビューを見届け、最後に保護ハウスを卒業した兄はち。
保護期間中に去勢手術を終えていたので海くん＆五郎くんのように身体上の心配はなかった。
だが彼もまた人見知りが激しい😓
譲渡するにあたってその点だけが不安の種だった。
YOさんはトライアル期間中も毎日、兄はちの様子をLINEで報告してくれた。
しかも家事・育児にてんてこ舞いであろう朝に写真付きで😮
おかげで表情が変わっていく様子をリアルタイムで感じることができた。
YOさんもまた、SさんやOSさんと同じように、譲渡契約が成立した後も定期的に写真とメッセージを送ってきてくれている。
ホント、ありがたいことです😌
まだ幼い雰囲気を纏う弟たちとは違い、すでに大人顔の兄はちの表情の変化はわかりづらいかもしれないけど💦
日を追うごとに少しずつ変わっていく兄はちの表情を、YOさんが送ってくれたたくさんの写真とメッセージを元に記事にしてみた。
「大人猫もいいね💖」
そう思って、大人猫の里親を希望してくれる人がどんどん増えるといいなぁ😊

『そら』くんになったよ😄

兄はちはカルテ名が『D』だ。
弟たちのときのように、私の名付けについてのポリシーをYOさんに説明した。
その上で名前について尋ねたところ、実は候補があると言う。
YOさんが里親希望者として問い合わせてから訪問日を迎えるまで2週間ほど経過していた。
その間、家族で兄はちの名前を話し合ったのだろう。
ちぃ姉ちゃん※が『そらくん』がいい！と言ったらしい。
^{※ちぃ姉ちゃん＝YOさんのお子さんたちは『兄妹』なので私が勝手にそう呼んでいる、小さいけど兄はちにとってはお姉ちゃんなので😊}

トライアル初日
『そらくん』という名前でメッセージが届いた。
やはり名前は『そら』になったようだ。

初日だけあって目がバッキバキ🤣
でも基本的に大人（人間）は大丈夫なのでなでるのはOKなんだね。

トライアル2日目の朝
YOさんからLINEが届いた。
出勤前じゃないのかな🤔？
実は私も『今、家を出ようと・・・』の時間だったので正直驚いた😮
でも朝イチで報告をもらうとその日一日安心して過ごせたのは間違いない。
もしかしたらそういう気遣いをしてくれたのかもしれない。

早速、期待大のメッセージを受け取った。
おぉ！早速本領発揮か？
トライアル2日目で特技の『腹見せ』をするとは🤔
しかも『なでなでヤメないで』と甘噛みもするなら、YOさんに対しては心を開きはじめているのだろう。

訪問日にはお子さんたちはお出かけしていたので私は2人に会っていない。
でもとても優しい兄妹なんだと思う。
『お誕生日会』をしてくれるからではないですよ、あは😅

トライアル開始後もおそらくお子さんたちはあまりそらくんには触れていないはず。
というのも、保護期間中に子供に接する機会がなかったため、人見知りの状態でいきなり接するのは心配だと私が言ったせいだ😓
「しばらくは猫に触れずに見てるだけでいるように子供達には言い聞かせます」
YOさんのお母様がそう提案してくれた。
触りたくてたまらないはずなのに言いつけをきちんと守ってくれてるのだろう😭
目の前にモフモフでポテポテ腹の猫がいたら触りたいよねぇ💦
お兄ちゃん、ちぃ姉ちゃん、我慢してくれてありがとう😌

トライアル期間中盤、緊張とかまってちゃんの狭間に

トライアル3日目

ひとりぼっちになると鳴くのは相変わらずみたい。
そこで保護ハウスで私がやっていたことを伝えた。

さて、その後はどうなったのだろう。
保護ハウスでやっていた抱っこ法は役に立ったのかな🤔？

トライアル4日目

何かｗｗｗ
ケージからちょこっとだけ出てるけど・・・
コレって、隠れるときにすぐ隠れられるようにするための距離でしょ🤣？
広いお部屋なのにもったいないぞ、そらくん😊

りんごのヤツ🍎はしばらく部屋に転がっていたが、えにしはおもちゃで遊ばないので職場組のコたちに持っていった。
すぐにボロボロになっちゃったんだよね😓
使っていたおもちゃを訪問日に持っていきそびれちゃったんだよなぁ。

トライアル期間後半、次第に解けていく緊張

トライアル5日目
この頃からそらくんの表情がゆっくりと変わり始めた。
行動範囲も広がったようで、メッセージを送ってくるYOさんの文章にも笑顔の絵文字が増えてきた。

トライアル6日目

お兄ちゃんが膝抱っこしている写真とちぃ姉ちゃんがなでなでしている写真が送られてきた。

トライアル7日目、最終日
YOさんから毎朝恒例のLINEが届く。

メッセージに添えられた2枚の写真。
まだ少し緊張しているようにも見えるが、初日と比べるとどことなく表情が和らいでいる感じがした。
キャットタワーを独り占めしている姿が何だか微笑ましい。
保護ハウスにはこんな立派なタワーはなかったもんね😅
壁にステップはあったけれどいつも弟たちに占領されていた。
おもちゃもそう。
遊んでいてもすぐに奪われてしまう😫
でも奪い返すことなく、弟たちが飽きておもちゃを放るまで待っていた。
これからはおもちゃもタワーも、何なら家族もみーんな独り占めできるんだね😊

安心して託すことができることをYOさん自身が毎日のLINEで証明した。
彼にとって、この家族以外に幸猫として迎え入れてくれる家族はいないだろう。
こうして『兄はち』こと『そらくん』は、初日から「大事にします」と言い続けてくれたYOさん家族の一員になった。

もう少し時間がかかりそう？

2024年3月
譲渡成立から2週間ほど経過した頃に私のほうからYOさんにメッセージを送った。

トライアルが終わり無事に譲渡したが、お子さんたちに慣れた状態での譲渡ではなかったのでずっと気になっていた。
『大人には心を許しても子供は苦手』という犬や猫は一定数いる。
お子さんたちはそらくんが家に来てから好き勝手に触れることを我慢してきた。
いや、『私がそれを要請した』というのが正しいか😥
そらくんのことだけを考えてしまい、家族となるお子さんたちの気持ちを後回しにしてしまったことが心に引っかかっていた。
「2週間程度じゃまだ早いかな？」
そう思いつつ返事を待った。

メッセージの後に2枚の写真が送られてきた。

腹見せポーズがなんともまぁ😆
大人相手にここまで心を許しているのなら、子供たちと仲良くなるのもそう時間はかからないかもしれない。
甘えん坊の彼のことだ。
もしかしたらお子さんたちのことをママ（YOさん）を取り合う『ライバル』と思っているのかもしれない😊

メッセージを重ねるたびに絵文字が増えるYOさんの文章に安心した。
大事にしてもらえていることも、子供たちとの距離をゆっくり時間をかけて縮めようとしてくれていることもとてもよく伝わってきた。
この人に、この家族に出会えてよかった😌
良いご縁を引き寄せたね、そらくん
待った甲斐があったよね🤭

『そら』の由来

私のほうからLINEをしたのは実は別件もあったからだ。
ブログに今回の保護猫活動の記事を書くことの了承とそらくんの名前の由来を聞くためだ。
みかんくん、海くん、五郎くんの名前が決まったいきさつは聞いていたが、そらくんだけはまだ聞いてなかったのだ😅

なんてカワイすぎるエピソード😍
「まだ書けないからひらがな」に目尻が下がって止まらない。

今後、ちぃ姉ちゃん（娘さん）が『空』という漢字を書けるようになったらそらくんも『空くん』になるのだろうか？
それともひらがなのままなのだろうか？

名前ひとつで広がるエピソードがある。
やはり名前は飼い主が決めるのが一番いい😤
私のポリシー、あながち悪くないでしょ😉？

縮まっていく子供たちとの距離

2024年4月
沖縄の春っていつ？
というくらいに気温が上がる4月のある日。
YOさんから「そらくんをシャンプーしてきた」とメッセージが届いた。

なんと😮！
シャンプーデビューしていた🚿
毛並みもツルツルになったらしい。

2024年5月
月日が流れ、譲渡から2か月が経過した。
約1か月ぶりにYOさんからLINEが届いた。
喜ばしいメッセージとともに動画と写真も添えられていた。

2024年6月2日
お子さんたちに慣れたという報告から数日後、ほっこりする写真が送られてきた。

しっぽ～ｗｗｗ
ぎゅーんなってる🤣
そりゃなるわな、初めてなんだもんｗ

毎年、こうやってお祝いしてもらうちに慣れていくだろう。
ケーキに添えられたメッセージメダルが何とも言えない。
命を大切にする、家族を愛する、祝う、楽しむ等々。
ペットとの共生が子供の教育に一役買うと言われるのはこういうところなんじゃないかな？

写真を見るだけでそらくんがお兄ちゃんとちぃ姉ちゃんに愛されていることが手に取るようにわかる。
以前、YOさんが「そらくんは我が家のアイドル」と言っていた。
その言葉が写真とオーバーラップする。
ちょっとぽっちゃり系のアイドルだけど🤭
毎日、YOさん家族に笑顔と癒しを与えているのだろう。
あ、ファンサービスってやつかな😉？

今も続く幸せのおすそ分け

2024年7月
3月末から書き始めた保護猫活動のブログ記事が終盤に差し掛かった。
そらくんの訪問日から譲渡成立までの記事を書き終えた私は、YOさんにそのことを伝えるためにLINEメッセージを送った。

メッセージの後にブログのURLを送信した。
その日の夜、早速読んでくれたようでメッセージが返ってきた。

『楽しく』と書かれていてちょっと安心した😓
そらくんの記事の内容が不快感を与えてしまわないか心配だったからだ。
というのも、そらくんに関しては亡き愛猫の面影を追う私の『執着心』があったからだ。
「手放せない」なんて書いたら困惑させてしまうのではないか？
でもそれが真実なので曲げて書くわけにはいかなかった。
『体験記』だし😅

保護した4匹すべてを譲渡した後は、『その後の子猫たち（仮題）』を書く予定だと伝えると「続きも楽しみにしている」と言ってくれた。
メッセージと共に直近の写真が添えられていた。
そこには顔ではクールを気取っているが、全身で甘えん坊具合をさらけ出しているそらくんの姿があった🤭

ふふふ🤭
完全甘えモードなのがバレバレですよ～。
いい家族とのご縁を引き寄せたね、そらくん。
幸せそうで何よりです😌

🥰体験記を始めから読みたい方はこちら： 「 ① プロローグ 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu/

🥰次が体験記の最後の記事になります：「 ㉕ エピローグ 」
https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu-25/