負担金についての同意書と譲渡契約書『様式2号』⁉
問い合わせメール後もいろいろとあったが、訪問面会に変更がないことを上司に伝えるととても喜んでくれた。
些細なことにも一喜一憂している私を近くで見ていたこともあり、結構心配していたと思う。
今回の訪問は2匹で荷物も多いため、面会当日は付き添ってくれることになった。
訪問面会を2日後に控え、いろいろと準備をし始める。
おちびさんたちはウイルス検査や混合ワクチンを接種しているため、面会後に『譲渡』になった場合は譲渡費用として予防医療費の里親希望者(譲受人)負担分がある。
診療費明細書もコピーではなく原本を渡すつもりだが、ひと通りの説明をするときに明細書を簡潔にまとめた1枚があるとスムーズに説明ができると思い、オリジナルで負担金に関する同意書を作成することにした。
加えて、お金に関することなのできちんと書面にするべきだという考えもあった。
インターネットでそれらしいものを検索してみたが、私が作ろうしている内容に近いものは見つからず、完全にオリジナルの同意書となった。
私(譲渡人)とOSさん(譲受人)、それぞれの負担額が分かりやすいように時系列で診療項目と金額を表記。
一応、『同意書』なので金額一覧の下にそれぞれの負担金の合計金額と署名する欄を設けた。
今回は『譲渡契約書』も作り直す必要があった。
知人Mさんが作成した譲渡契約書を参考に作ったものはあるが、茶白とおちびさんたちとでは面会時に済ませている予防医療が異なる。
茶白は保護から2週間くらいでSさんの家族になったので、予防医療はノミ駆除薬や消化管寄生虫駆除薬しか実施していない。
そのためSさんの予防医療費の負担はなく、動物病院受診やノミ駆除薬等は譲渡契約書に補足として明記した。
一方、おちびさんたちは去勢手術以外の予防医療をひと通り済ませているため、茶白と同じ契約書は使えない。
「作成し直す」と言うよりも「別様式にする」と言うほうが適切だろう。
茶白のときの契約書が『様式1号』でおちびさんたちのは『様式2号』って感じかな😉
1日も早く名前をプレゼントしてほしい😓
負担金の同意書と譲渡契約書を作り終え、しし柄・ちびはちそれぞれの健康診断書と予防接種(ワクチン)証明書を用意。
愛猫たちは毎年かかりつけ獣医で接種しており、接種後は証明書ではなく、『ペットの健康管理手帳』というものがもらえる。
おちびさんたちは手帳ではなく証明書を発行してもらった。
無事に譲渡が成立したら、おちびさんたちはOSさんのかかりつけの動物病院を利用することになる。
病院によって健康手帳のデザインや記録ページのパターンが違うだろうし、もしかしたら手帳そのものを発行していないかもしれない。
そう考えると手帳よりは証明書を発行してもらうのが無難だと思った。
普段、見慣れない予防接種証明書を手にする。
視線を捉えて離さなかったのは・・・名前だ。
証明書の名前の欄には、しし柄が『 C 』、ちびはちが『 A 』と表記されている。
証明書に限らず、診療明細書も健康診断書もすべて名前が『 C 』と『 A 』だ。
たとえ仮だとしても、もう少し分かりやすく、かわいらしい仮名にしてあげればよかった😔
名前については、情報サイトに記事を投稿するときにも気にはなったが、おちびさんたちのかわいさをアピールする言葉選びや文章構成に必死になっていたこともあり、後悔するまでには至らなかった。
『紙』という手元に残るものに記された、アルファベットひとつだけの『名前』。
ゴシック体で記されたその文字にどこか無機質さを感じてしまう。
命あるものにつけた、趣のない仮の名前。
楽観的で大雑把な自分の性格と自己満足だけのポリシーに今更ながら後悔した。
後悔してもし足りないほどに。
1日も早く、OSさんに素敵な名前を付けてもらいたいと心から思った。
そうしてもらわないとこの後悔は消えそうもない😑


思い出に浸りそうなので😫
関係書類と一緒に保護ハウスで遊んでいたおもちゃといつも食べているフードも用意した。
おもちゃは買い置きしていた分もあるのでそれも持っていくことにした。
忘れてはいけないが『臭いのついたトイレ砂』
尿臭がしないようにジッパー付きのストレージバッグに入れる。
それを2匹分として6パック用意した。
いろいろと準備をしながらふと思い浮かんだおちびさんたちの『洋服』と『首輪』
洋服と言っても撮影用に着用した『モフモフ靴下服』なんだけどね😅
靴下に切り込みを入れただけのものなので1、2回着用しただけでかなりほつれてしまい、さすがに持っていくには気が引けた。
『首輪』はどうしよう?
持っていってもいいかな?
『首輪』と言っても大したものではなく、ヒト用のシュシュのゴムを緩めただけのものと布用両面テープを使って作った簡単な首輪だ😋
飼い主さんによるかもしれないけど・・・
首輪を着用させる理由として、おしゃれ、あるいは鈴と合わせて所在確認など様々だと思う。
最近はGPS機能や体調管理アプリと連携する首輪もあるし。
首輪選びは飼い主の楽しみの一つでもあるかも😊
OSさんも新しい首輪を選んであげたいかもしれない。
そうなるとこちらで着用していた首輪を持っていくのは迷惑かもしれない。
でもこちらに残しても他に着用できるくらいの幼猫はいない。
何よりも、自分が思い出に浸って前に進めない気がして手元に置いておくのは避けたかった。
こちらで着用していた首輪を継続するかどうかはOSさんの判断にお任せする、ということで一応は持っていくことにした。
OSさんにとってはありがた迷惑かもしれないけど・・・ごめんなさい😣


残すところあと1日!
訪問面会日の持ち物の準備を終え、おちびさんたちと兄はちのいる保護ハウスに入る。
おちびさんたちにとっては明日が保護ハウスで暮らす最後の1日になる。
当然、兄はちと一緒に過ごすのも最後の1日だ。
だからといって何か特別なことをするわけでもない。
ただ今までと同じように一緒に過ごす、それだけだ。
訪問面会は日常の延長線上の出来事なんだと感じることが、人見知りの激しいおちびさんたちにとっては吉と出るだろう。
ただやっぱり、いつもより多く、そして長く、それぞれを抱っこしたのはここだけの秘密🤫



さぁ、行こう!待ち人のもとへ
出発の日。
約束の時間が午前中のため、早めに保護ハウスを出発しなくてはならない。
いつもどおりにごはんを食べ、きちんとトイレも済ませるおりこうさんなおちびさんたち😍
食後すぐに車に乗せると車酔いを起こす可能性もあるのでしばらくは何もせずに待機した。
出発時間になり、フードやトイレ砂などの荷物や書類の入ったバッグを先に車に乗せた。
おちびさんたちをキャリーケースに入れるために保護ハウスに入る。
何もわからないおちびさんたちはいつものように遊んでもらえると思い「わーい♪」と言わんばかりに私の足元から上へ上へとよじ登ろうとする。
一瞬「んー・・・」と切なくなった。
これが最後なのかと思うと感慨深い。
キャリーケースに入れられるおちびさんたちをじっと見ている兄はちを見ると気持ちが揺さぶられそうになるがそこは耐えた😫
今日は幸せな日のはじまりであって悲しい日ではない。
キャリーケースを優しく抱えて上司が助手席に座った。
車に乗り込み、エンジンをかける。
OSさんとKTお兄ちゃん(OSさんの息子さん)が待ってるよ。
さぁ、行こっか。


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⑱「 どっちがどっち⁉ 幸せになれ💕保護ハウス卒業生第2号&3号 編 」https://jihonaen.conohawing.com/zakki-satooyaboshuu-18/
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